上海校共通

6/22(土)-6/24(月)私立中・高・大学による講演会 『進路選択のための学び』 実施報告

2019年7月26日

6月22日(日)―6月24日(月)、以下3校の先生方をお招きして、『進路選択のための学び』セミナーをJOBA上海浦西校、蘇州校にて実施しました

上海・蘇州在住のお子様及び保護者の皆様、合計約70名をお迎えして盛況に終えることができました。ここでは、その速報として講演内容の一部をダイジェストでお伝えします。

『進路選択のための学び』 写真その1『進路選択のための学び』 写真その2『進路選択のための学び』 写真その3『進路選択のための学び』 写真その4

京華中学・高等学校 校長 町田 英幸 様

京華中学・高等学校 校長 町田 英幸 様
  • 2021年度よりスタートとなる大学入学共通テストでは、思考力・判断力をみるために記述問題が導入されるようになります。また、CEFRの「基準」に沿った外部英語資格が重要となります。また学力のほかに自分が高校時代にやったこと、自分史を作りなさいというポートフォリオも必要です。
  • 新時代を迎えるにあたってご家庭でもできる教育の根幹は3つあります。
    ① 自分にとって何が大切で、自分は何が好きなのかを常に問い続けさせること
    ② 初志貫徹できる継続力を身につけさせると共に、失敗してもすぐ起き上がれる方法を教えること
    ③ 相手の気持ちや視点を理解する力を身につけさせること。(コミュニケーション能力・価値観など)
    学校と家庭の両方で埋めていくと素晴らしい結果をうみだせると思います。
  • 京華の教育方針は自分のやりたいこと・好きなことを見つけ出し、追及し、やり通すこと。やり抜いた結果、強い主体性が芽生え、こういう大学に行きたい!これがしたい!この勉強がしたい!と大きな力になります。自分のやりたいことの為に学ぶことこそが大切です。
  • 今春、一浪の末、東京大学に進学した生徒がいます。現役の時、早慶を蹴っているのですが、彼が一浪した理由はシンプルです。6大学野球で活躍したかった、東大ならばそれが叶えられると思った、これが理由です。やりたいことを素直に追求した結果です。
  • 学校選びについては、まずは説明会に参加をして、学校長の話を聞いてください。先生方の様子や学校の雰囲気を確認してください。ネットで見ただけ、偏差値だけではわからないことが沢山あります。私学は卒業しても強いネットワークでつながっているので、相談ができる場がいつでもあります。

建学の精神は「天下の英才を得て之を教育す」です。“英才=逸材=優れたもの”を見出し、磨き上げ、世に出していくということです。

現在、「学習塾がすすめる中高一貫校」のアンケート(大学通信)で、「面倒見が良い」「入学後に伸ばしてくれる」「満足度が高い」等で首都圏No.1の高評価が続いています。「(学校として)当たり前のことを当たり前に」やる教師集団と、学力のみならず、自信を持ち主体的に行動する人材を育ててきた京華の教育が、今、評価されています。

武蔵野大学中学校・高等学校 校長 日野田 直彦 様

武蔵野大学中学校・高等学校 学校長 日野田 直彦 様
  • 世界が求める人材像とは?ケンブリッジ大学やハーバード大学の入試問題では「あなたはどういう存在として覚えられたいですか?」、「あなたはどうやって世界に貢献するんですか?」などと問われます。いかに「貢献するか」がポイントとなり、その問いに答えられる生徒を育てなくてはいけません。
  • 世界情勢を例に挙げると、ある調査ではナイジェリアの人口は2050年に5億人を超え、ヨーロッパの全人口を合わせてもナイジェリアの人口に勝てない時代が来ます。更に2030年には日本とインドネシアのGDPは同じになり、2050年にはインドネシアの経済力は日本の倍となります。さらにナイジェリアは日本とほぼ同等になります。
  • かつての日本には偉大な経営者がいました。「私が責任を取るから自由にやれ!」それだけのイノベーションを起こすマインドセットがあった。現在の日本に足りない部分ではないかと思います。
  • 英語のスキルよりも、ディベート能力やディスカッション能力、クリティカルシンキング(分析的思考)、ロジカルシンキング(論理的思考)などのスキルを身に付けることが大切です。
  • 失敗は最高の財産なのに今日本では「隠ぺい」「改ざん」など失敗をかくす風潮があります。これは教育だけでなく、社会全体の課題だと思います。学校をワクワクするところにしたいのです。幼稚園児のようにリスクを怖がらないでほしいです。

私は、これからの未来を担う皆さんに悲観することなく、幼稚園児のようにリスクを怖がらず「チャレンジ」をしてほしいと思っています。一見、解決できないように見える問題であっても、皆が力を合わせ、知識を知恵とし、Try and Errorを繰り返すことで解決の糸口は見えてきます。日本が世界で最も課題が多い国であるということは、解決すべき課題が山ほどあります。宝の山が目の前にある国とも言えます。生徒の皆さんには課題を他人事にせず、積極的に解決策を考えることができる若者になってほしいと思います。

立命館アジア太平洋大学(APU) アドミッションズオフィス次長 POSSELIUS MASAKO 様

立命館アジア太平洋大学(APU) アドミッションズオフィス次長 POSSELIUS MASAKO 様
  • 世界中の学生が共に学び、違いを認めて異なる他者を思いやるグローバルマインドを持った学生に育ってほしい。そして将来アジア太平洋の未来創造に貢献する人材として活躍してほしい。そんな思いで開学したAPUは学生の50%が92カ国から来た留学生で、日本のあたり前が通じない空間です。
  • 海外からの留学生の多くは自国の未来のために活躍したいという意志をもち、そのための力をつける為の大学を世界の中から探します。
  • 国を超えたチームワークや多様な価値観を調整し新たなルールをつくるための学びの場がAPUにはあります。英語で学ぶからといって、日本人的な価値観が支配する学修環境では学びの目的は達成できないのではないでしょうか。
  • 急激なグローバル化・デジタル化が進み予測が難しい時代には、日本の常識、良識、価値観に捕らわれず、多様な人々と協力しながら未来を主体的に創造する力が求められています。
  • 世界では新しい価値を生むプラットフォーム事業の多国籍企業が上位にあります。多様性が創造性を生むことは科学的に証明されていますが、多くの企業が採用活動で大分の別府にあるAPUまで足を運んでくださるのは、この辺りを期待してのことだと思います。
  • 親の人生モデルはもう期待できません。自分と世界の未来を考えて世界の大学から自分で大学を選択することが重要だと思います。

APUは、基本理念である「自由・平和・ヒューマニティ」、「国際相互理解」、「アジア太平洋の未来創造」を体現し、国際社会に貢献する人材を養成しています。世界中から集まる国際学生が学生の半数近くを占め、教員も約半数が外国籍という多文化共生キャンパスを創造しています。この国際的な学習環境の中、学生・教員が一体となり、民族・宗教・文化などの違いを越えて共に学び、相互に理解を深めています。

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